つまるところ自分とは、この世のあらゆる事物がそうであるように、自然や宇宙の一部であり、自分という固有の実体もないということだと思います。この世の万物は何かの「縁」で現れた現象としての存在であり、あらゆることとの縁によってその有り様は常に変化しています。自らの意思や言動や感情も縁によってそうしているのであり、自分はどうあるべきかも定かになりません。人は自らの力で生きているという以前に、そして万物がそうであるように、自然や宇宙の一部として存在する必要があって自然の働き・恵みによって創造され、生かされています。自意識が強まるほどに、自分勝手・自己中心的になるほどに、本来の生き方から外れていきます。そのため自分があれこれ考えながら生きるというより、自然や宇宙の一部としての生き方を直観していく方が望ましいように思います…