気軽に勤行!
勤行とは広義で「仏道を修行すること」ですが、一般的には、《日課として、読経(*1)や回向(*2)を行うこと》を意味します。「お勤め」とも言われます。
お遍路では札所参拝時の納経として勤行が行われます(本来は前もって用意していた「写経」を読経して寺に納めることのようです)。
勤行は勤行次第(複数のお経からまとめられたもの)に則って行います。お経とは仏さまの教えであり、お経自体に仏さまが宿っているといえますから仏像や仏壇の前にこだわらず、いつ・どこででも勤行できます。
【脚注】辞書からの引用
(*1) 読経 (どきょう):経文を音読すること。
(*2) 回向 (えこう):自分の修めた功徳を他にも差し向け、自他ともに悟りを得るための助けとすること。(※ 他への祈りや供養になります。勤行においては「回向文」を唱えることで行います)
【参照サイト】 高野山真言宗「総本山金剛峯寺」(新しいウィンドウで開きます)
=参照事項=
(1)『顕教の仏や菩薩などは、さとりを開いたり、さとりを求める「人」ですが、密教の仏や菩薩たちは、宇宙(法界)の真理そのもの(法)です。その「法」が身体的イメージとしてとらえられているのが仏や菩薩なのです。密教の仏や菩薩たちを法身仏と呼ぶのはそのためです。』
(2) 日々のお勤め(勤行)について

勤行の効果
これまでの修行から、次のような効果が今後得られると思っています。引き続き検証していきます。
人間は、自然の摂理に反して人間本位・自分本位に生きるから、人間同士や自然との間で対立や争いが生じて、何ものをも生きづらくさせています。自然や宇宙はそこに存在するあらゆるもの相互の調和と共生で成り立っています。人間はエゴ(自我・我欲)を制して自然の摂理に則して生きれば、あらゆる摩擦はなくなり、ラクに楽しく過ごせます。
般若心経の中で【能除一切苦 真実不虚】とあります。「(この仏の教えは)一切の苦しみをよく除き、真実であって偽りはない」とのことです。(≫ 般若心経解説参照 ※ここに戻るときはブラウザーの「戻る」操作にて)
【勤行の効果】
勤行で自然の摂理を前提とする仏の教えを唱えながら学んだり、お遍路でそれを感じたりしていると、心の曇りが晴れて自然の摂理から導かれるものを直観します。それに従って行動すれば、おのずと生き方が善くなります。
勤行次第(解説付き)
勤行次第は宗派や用途において多少の違いがあり、四国遍路巡拝用のものもあります。ここでは『真言宗仏前勤行次第』を次のリンク先に掲載します。勤行次第の解説もあります。

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