勤行のすすめ

気軽に勤行!

人間は一般的に自己保存の本能が優位に働いて、自分本位(エゴ)の意志による言動を行いがちです。そしてこれが当たり前とも思っています。これは他との関係において《不調和》を来し、日常の苦悩の原因ともなっています。また大衆の意識がこのようであることから未だに世界平和が実現されず、地球環境破壊も止まらない状況にあるといえます。

祈りは意志表現の一種であり、その人の生きる姿勢を表します。逆に考えると、祈りの内容によって生き方が改められるといえます。そして祈りの修行といえるのが勤行です。
勤行とは広義で「仏道を修行すること」ですが、一般的には、《日課として、読経どきょう(*1)回向えこう(*2)を行うこと》を意味します。「お勤め」とも言われます。
お遍路では札所参拝時の納経として勤行が行われます(本来は前もって用意していた「写経」を読経して寺に納めることのようです)。

勤行は勤行次第(複数のお経からまとめられたもの)に則って行います。お経とは仏さまの教えであり、お経自体に仏さまが宿っているといえますから仏像や仏壇の前にこだわらず、いつ・どこででも勤行できます。勤行することで、自らの《エゴ》が静まり心の浄化が図られます。
朝一番に勤行すれば、その日の良いスタートが切れます。またその日の終わりに行えば、その日の心のけがれをはらって良い眠りにつけます。かしこまって行うのが面倒だというときには、布団の中や湯ぶねで気軽に勤行すればいいと思います。その意味でも勤行次第を丸暗記しておくと何かと都合がいいです。

【脚注】辞書からの引用 
(*1) 読経 (どきょう):経文を音読すること。
(*2)
 回向 (えこう):自分の修めた功徳を他にも差し向け、自他ともに悟りを得るための助けとすること。(※ 他への祈りや供養になります。勤行においては「回向文えこうもん」を唱えることで行います)

【参照サイト】  高野山真言宗「総本山金剛峯寺」(新しいウィンドウで開きます)
=参照事項=
(1)『顕教の仏や菩薩などは、さとりを開いたり、さとりを求める「人」ですが、密教の仏や菩薩たちは、宇宙(法界)の真理そのもの(法)です。その「法」が身体的イメージとしてとらえられているのが仏や菩薩なのです。密教の仏や菩薩たちを法身仏ほっしんぶつと呼ぶのはそのためです。』
(2) 日々のお勤め(勤行)について

高野山真言宗とは | 高野山真言宗 総本山金剛峯寺
高野山真言宗 総本山金剛峯寺の公式ウェブサイトです。高野山は2015年に開創1200年の記念すべき年を迎えます。

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勤行の効果

これまでの修行から、次のような効果が今後得られると思っています。引き続き検証していきます。

人間は、自然の摂理に反して人間本位・自分本位に生きるから、人間同士や自然との間で対立や争いが生じて、何ものをも生きづらくさせています。自然や宇宙はそこに存在するあらゆるもの相互の調和と共生で成り立っています。人間はエゴ(自我・我欲)を制して自然の摂理に則して生きれば、あらゆる摩擦はなくなり、ラクに楽しく過ごせます。

般若心経の中で【能除一切苦のうじょいっさいく 真実不虚しんじつふこ】とあります。「(この仏の教えは)一切の苦しみをよく除き、真実であって偽りはない」とのことです。≫ 般若心経解説参照 ※ここに戻るときはブラウザーの「戻る」操作にて

【勤行の効果】
勤行で自然の摂理を前提とする仏の教えを唱えながら学んだり、お遍路でそれを感じたりしていると、心の曇りが晴れて自然の摂理から導かれるものを直観します。それに従って行動すれば、おのずと(自動的に)生き方が善くなります。

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勤行次第(解説付き)

勤行次第は宗派や用途において多少の違いがあり、四国遍路巡拝用のものもあります。ここでは『真言宗仏前勤行次第』を次のリンク先に掲載します。勤行次第の解説もあります。

勤行次第
真言宗仏前勤行次第インドで発祥した仏教は中国に伝わったときにお経が漢文に翻訳されましたが、中国から日本に伝わった際に...

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